自宅にUnifi Dream Machine とIn-Wall HDを導入した。
候補を色々考えた結果、我が家のニーズと僕の好みに一番フィットしているのはUnifi Dream Machine(UDM)だと判断し、さっそくオフィシャルWBEストアから購入しました。
Unifi とは
家庭用のWiFIルータといえば国内ではBuffaloのAirStationやNECのAtermが一般的でしょうか。最近ではtp-linkのDecoやASUSのZen WiFi、NetgearのOrbiやNighthawkなどのメッシュWiFルータも多く市販され、家庭でも手軽にメッシュWiFI環境が構築できるようになっています。
一方、僕が今回注目したのは、米国Ubiquiti社が展開する製品シリーズUniFiです。Ubiquiti社は無線・有線のデータ通信機器を開発・販売する2005年設立のIT企業で、日本では格安ルータ/スイッチとして有名なEdgeMAXブランドを2012年から手がけている会社ですが、それ以前の2010年からは法人向けの無線LAN(WiFI)ブランドUniFiを立ち上げています。
このUniFiシリーズはスタジアムなどの大規模・高密度な環境での利用や、小・中規模オフィスでの利用を想定した機器がメインなのですが、その機能の豊富さの反面、価格がとても廉価に抑えられているため、家庭に取り入れることも可能な機器が多く揃っています。
Unifi Dream MachineをメインのWiFIルータとして
そんな法人用機器の中でも、家庭への導入が比較的容易なのがUnifi Dream Machine(UDM)(proではなく無印のほう)です。2019年11月の製品リリースで、今ではAmazonや国内公式WEBストアから購入することができます。
Unifi Dream Machineの機能概要
高性能デュアルバンド802.11ac 4x4 Wave 2 アクセスポイント
4ポートフルマネジメントギガビットスイッチ
IDS / IPSおよびDPIを備えたAdvanced Security Gateway
直感的なユーザーインターフェースを備えたUniFiネットワークコントローラー
LANポートにUniFiデバイスを接続してネットワークの拡張可能
高速1.7 GHzクアッドコアプロセッサを搭載
Impressさんが詳細なレビュー記事を書かれていますのでご参照ください。
Unifi Dream Machineの導入
セットアップは簡単で日本語のクイックスタートガイドを見ながらケーブルをつないで、あとはアプリかWEBを見ながら操作するだけで使えるようになります。 アプリを使った初期設定はこちらのブログで丁寧に紹介されております。
特に悩むこともなく、我が家でこれまで使ってきたWiFiルータ:AirMac ExtreamのWiFi設定(SSIDとパスワード)をUDMに設定することで、既存の機器をUDMに無事に接続することができました。
ご覧の通り、UDMの大きさはAirMac Extreamとほとんど変わらず、同じくらいシンプルでスタイリッシュなため、Apple製品の中に紛れ込ませても違和感なく溶け込むことができます。
Unifi In-Wall HD を downlink アクセスポイントとするメッシュWiFi環境
UniFiシリーズの面白いところは、複数のアクセスポイントを有線だけでなく無線でも接続ができ、最近はやりのメッシュWiFi環境を手軽に構築できるところです。
そこで我が家では、リビングにIn-Wall HDを設置して、書斎においたUDMとメッシュWiFi環境を構築しました。
これにより、iPhoneやMacBookをネットに接続したまま書斎-リビング間を移動しても、アクセスポイントを手動で切り替えることなく、ネットワークへの接続を維持できるようになりました。これはとっても便利です。
なお、In-Wall HDの電源供給はPoEによるのですが、オフィシャルWBEストアから購入できるIn-Wall HDのパッケージにはPoEインジェクタなどは付属されていません。
データシートによるとIn-Wall HDの消費電力は11W〜最大23Wですので、これに対応可能なPoE対応スイッチまたはインジェクタを用意する必要があります。
そこで我が家では、30Wまで対応のSAMWA製PoEインジェクタを別途用意し、In-Wall HDの電源供給に利用しています。PoEインジェクタ自体は発熱も動作音もほとんど感じないため、リビングに設置していても全く気になりません。(景観は気になるかもしれませんが・・・)
PoEインジェクタとIn-Wall HDの接続には、電力供給可能なLANケーブル(PoE+対応製品)を利用しましょう。
UDMを使ってみてわかったこと
WANスピードは1Gbpsのベストエフォートが出せる
UDMのWANポートは1000 base-Tです。
我が家ではauひかりの10ギガを契約しているため、それを活かしきれていないのですが、
それでも1000 base-Tのベストエフォートは常に達成できているため総合的に大変満足しています。
auひかりのHWG BL1000HWの配下でも利用可能
UDMをBL1000HW のLANポートに接続するだけで、DMZ設定をせずとも利用できました。
auひかりのIPv6は利用できない auひかりのIPv6が何故かクライアントにも配布されている
auひかりでは「IPv4/IPv6デュアルスタック」という方式でIPv6が提供されているのですが、UDMに接続している機器に対して、IP6を割り当てることがどうしてもできませんでした。
www.au.com
(2022.9.22追記) この記事を書いてからしばらくして、ネットワーク上の機器にIPv6が配布されていることに気がつきました。 状況を精査する時間が取れていないので、「UDMでもIPv6使えます」という状況報告まで。
うちのNW構成で分からないのがIPv6。auひかり10GなのでHGWまではIPv6が届いて、RA:プレフィックス配布 DHCPv6プレフィックス/IPv6アドレス配布でUDMにIPv6が来るけど、UDMのIPv6 DHCPが機能しないようでクライアントに配布されない。けどARP spoofingしてるFirewallaには何故かIPv6配布される。
— 今日も明日も頑張ろう (@BW12q5ws9UQ2QNw) 2021年6月12日
参考までに、UDMのWANとLANそれぞれのIPv6ネットワーク設定。auひかりのprefixを56にしたけど、面倒でプロバイダに正しいか確認してない。NTTとauで違うだろうけどrabbit51さんの記事を参考に、試しに56を設定しているだけで、適切ではないかも。。https://t.co/u2oqZEfLfM pic.twitter.com/8DWPiFYUtZ
— 今日も明日も頑張ろう (@BW12q5ws9UQ2QNw) 2021年6月12日
IPoE(IPv4 over IPv6)接続でのIPv6対応について
IPv4が主流の現在においてIPv6を共存させるための方策として複数の接続方式が考案・実装されています。 www.atmarkit.co.jp
我が家で契約しているauひかりではIPv4/IPv6デュアルスタック方式で、IPv6の利用にはデュアルスタックに対応した機器が必要なせいか、UDMでうまく対応することができないようです。
一方で、NTTコミュニケーションズ等が提供する光回線においては、MAP-E方式のIPoE(IPv4 over IPv6)接続でIPv6が提供されています。 www.ntt.com
この環境でDream Machineを用いた場合にIPv6を利用する方法は他の方が整理されておりましたので、こちらをご参照ください。 tech.guitarrapc.com
なお、Ipv6対応については公式でも一時期議論されているようでした。これを受けて今後のアップデートに期待したいところです。
https://community.ui.com/questions/Feature-Request-IPv4-over-IPv6-in-Japan-using-IPOE-MAP-E-or-DS-LITE-etc-/452a1bbf-6880-4cc9-9c75-fae87ff68ca4/community.ui.com
Unifi Dream Machineについてもっと知りたい方へ
日本語のレビュー記事
US公式サイト
製品仕様やデータシート等はUSのサイトに掲載されておりますので、そちらのリンクを紹介します。
https://store.ui.com/collections/unifi-network-routing-switching/products/unifi-dream-machinestore.ui.com
Access Point In-Wall HDstore.ui.com
国内販売サイト
日本では、Amazonまたは国内公式サイトから購入できます。
Dream Machinejp.store.ui.com[asin:B07KJB3KYM:detail] Access Point In-Wall HDjp.store.ui.com
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