映画「心が叫びたがってるんだ。」クライマックスの演出は鳥肌ものだった

先日、友達に誘われて観に行った心が叫びたがってるんだ。

なんとなく、家族だったり

主人公が省エネ奉太郎だったり

唄ったり踊ったり

みたいな感じかなぁと予想して観に行ったけど・・・

予想外に背筋がぞくぞくさせられた良いお話だったので、ネタバレを含む感想をみなさんと共有したくて記事を書いてみました!

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ネタバレあります!

傷つけることを恐れるあまり全ての言葉を失った少女の成長物語

主人公の成瀬さん

何も知らない子供時代に、自分の言葉が原因で両親が離婚してしまった。その時に父親と母親から心ない言葉を浴びせられたことが原因で、人と話すことができなくなるという、ちょっと暗い過去を持つ可愛い少女

この物語は、成瀬さんの周りに偶然集まった同級生たちが、お互いに支え合い、時には傷つけ合いながら、気持ちを伝えることの大切さを理解して行く姿を描いたものだと僕は感じました。

人を傷つける優しさ

学校行事が切っ掛けで、成瀬さんが心を開きつつあった坂上君。どこかで灰色な高校生活を送っている省エネ奉太郎と第一印象が被ったけど、成瀬さんに対する心遣いはとても丁寧で、面倒見の良い優しい性格の持ち主だった。

その優しさに包まれたから、成瀬さんは言葉を取り戻しつつあったので、この2人が結ばれてハッピーエンド!って展開を早い時点で予想していたんだけど、この予想が上手く裏切られたお話だった。

坂上君の本心を知った成瀬さん、唯一信頼した相手だったからこそかなりなショックだったろうなぁ。

人を傷つける覚悟

そして、言葉を取り戻した後に自分の本心を直球で伝えた成瀬さん。相手を傷つける覚悟で、全ての本音をぶつけた。普段から人の顔色を伺って本音はほとんど出さない僕には、スゴく新鮮で気持ちがいい行為に見えた。一見すると成瀬さん自棄糞になってるようにも感じたけど、「全てを受け止める」という坂上君を信じたからこそできたのかなぁ。

相手を傷つけると同時に、自分も傷つける。そんな覚悟を与えてくれた坂上君はやっぱりスゴくてズルい。あの懐の大きさを見せつけられたら、惚れてしまうだろう。

子供と大人

大人って最悪だ。この物語は最悪な両親を持った成瀬さんの不幸物語だった。心がぽかぽかするお話を期待していた分、僕のショックは大きかった。

両親に不幸をもたらした自分の言葉を責めて、言葉を発することを自らやめた成瀬さん。自分の存在を否定するのではなく、言葉を否定する、という発想はいいかもしれない。前者であれば自らの人生を閉じることで解決を図ろうとするのが自然だけど、そうではない。不幸の原因が自らの言葉にあると的確に判断したところはすごい。特に父親に責任転嫁するのではなく(父親は娘に責任転嫁したが)、自らに非があると素直に認めるのは子供特有なんだろうなぁ。

そういえば、野球部キャプテン(名前忘れた)も「自分の不甲斐なさ」を責める描写があったような気もする。坂上君のピアノ離れもそうだし。子供ばかり責任感が強く、自分勝手な大人ばかりな描写が印象的だったお話だった。

とらいあんぐらー

そして第三の主人公仁藤さん。正直、彼女のポジションは途中まで全然掴めなかった。もしかするとこれが、自己主張を行わない優等生に特有の陰の薄さ、というやつだろうか。

予想外だったのが、仁藤さん坂上君に対する想いと、坂上君仁藤さんに対する想いだった。中盤まで、2人の想いは劇中から全く読み取れなかった。(否、思い返すと前振りはあったのかもしれない。もう一度見返して確認したいのに、まだDVDが出ない。。。)

僕の中でトライアングラーといえば早乙女アルトの時代だけど、それと比べると、本作はお互いに気持ちを隠し合ってるところが現実味溢れてていい感じだった。

そして終盤の感動的な登場シーン

僕が記事にして伝えたかったのは、コレ。坂上君が痴情の縺れ(笑)で逃げ出した成瀬さんを連れ戻した後の、成瀬さんの劇中劇初登場シーン。

成瀬さんがあのタイミングで「わたしの声」を唄いながら客席後方から登場するのは、王道だけどスゴく良い演出だった。この感動をお伝えしたいけど、感動を表現する語彙の少ない僕には難しすぎる。。

なので是非、この感動をじかに味わって下さい!

「心が叫びたがってるんだ。」オリジナルサウンドトラック

「心が叫びたがってるんだ。」オリジナルサウンドトラック


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